都心からアクセスしやすく、海が近くてグルメや歴史的建造物も多い日本屈指の観光地江ノ島。そんな江ノ島島内の路地裏にあり、まるで隠れ家のような場所です。ホスト自身が設計した和モダンな建物は、木のぬくもりと坪庭に囲まれた落ち着く空間です。屋上でBBQや様々な体験をカスタマイズしてご提供できます。都会の喧騒から離れ、静かな環境は仲間と特別な時間を過ごしたり、研修でのご利用にもお勧めです。 【キーポイント】 ●東京から75分 ●江の島の島内にある ●1人～10人まで利用可能（一棟貸し切りプランもある） ●ビーチまで徒歩12分 ●屋上でBBQが出来る（要事前予約） ●室内か屋上にホームシアターを設置可能（要事前予約） ●収益の一部は地域猫のために還元 ●様々な体験を提供可能（要事前相談） 例）サーフィン体験 例）釣り船や地引網の体験 例）着物体験 例）お茶や座禅の体験 例）寿司職人を呼んで手巻き寿司体験 例）シェフやバーテンを呼んでホームパーティー 例）地物との人間による現地の美味しいもの体験 例）その他あなたがしてみたいと思う体験をカスタマイズしてご提案 「人気の湘南エリア！海が近くて自然豊か。新鮮な魚介やグルメも豊富で飽きることがありません。今日は日本人なら誰でも知っている江ノ島をご紹介します！神社やお寺も多くパワースポットとしても有名です。朝は海から昇る日の出、夕方には美しい夕日と富士山の景色が望めます。夏は、海水浴や海の家を楽しむ多くの人でにぎわいます。お祭りがあったり、夜は花火が打ち上がることも。浴衣を着て夕涼みなんてのも風情がありますね。冬は、空気が澄んでいて富士山がきれいに見えます。夜には星が見えます。年末年始には多くの参拝客でにぎわいます。熱々のたこ焼きを頬張りながら寒い冬を楽しむなんていうのも良いですね。江ノ島には一年を通して体験できることがたくさんあります。お隣の鎌倉も近いですし、横浜や箱根方面へのアクセスも良い…こんな最高な場所は他にあるでしょうか！皆さんも是非江ノ島を体験してみてくださいね♪」 先日、電車の中で見たインスタのリール動画が頭から離れない。最低限の荷物を手に電車に乗り込んだ。 東京から1時間。遠すぎず近すぎず、程よい距離感だ。 いつもの騒々しい駅のホームから電車に乗り込む。電車に揺られながら色々と思いはせる時間も旅の醍醐味のひとつだ。 片瀬江ノ島駅。改札を出ると海の匂いと太陽の眩しさを感じる。 青い空と広い海、富士山を眺めながら、島へと続く橋をのんびり歩いているとなんだか不思議な気分になる。 観光客でにぎわうメインストリートから一本裏に入ると、そこは昭和の雰囲気残る閑静な住宅街だ。猫たちものんびり暮らしている。 更に路地を入ると、その先に和風の建物が目に入った。airbnbで見つけた今日の宿泊先だ。路地裏という立地がワクワクする。 竹垣に囲われていて、看板もない。一瞬入って良いか躊躇する。少し異質な佇まいだ。建物は建築士でもあるホストが設計したらしい。 ドアを開けると木の香りに包まれる。室内は天井が高く、内装には木がたくさん使われていてオシャレな感じだ。どこか懐かしさも感じるが決して古いというわけでもない。外には庭が見えて、良い雰囲気だ。 周囲は住宅街の為か、観光地とは思えないほど静かだ。この空間はくつろげそうだ。本を読んだり、仕事もはかどりそう。夜はお酒を飲みながらボーっとするのも良いかもしれない。庭にはたまに猫が遊びに来るらしくそれも楽しみだ。 2階のベッドルームに向かう。カプセルルームに泊まるのは初めての経験だ。畳の部屋には布団がたたまれている。室内には小窓が付いていて、いつでも新鮮な空気が取り込めるようだ。想像していたカプセルルームとは少し違った。宿泊施設にありがちな二段ベッドにはないプライベート感がある。奥にはデスクと座椅子がある。座椅子に腰かけてみると、またも不思議な感覚になった。決して広い空間にいるわけではないが、この落ち着き感は何だろう。すっぽりとはまった感じ。意外と集中できるかもしれない。寝る前にここで本でも読んでみよう。 屋上の扉を開けると、また海の匂いを感じた。心地よい風が吹いている。「ピーヒョロロ」上を見上げるとトンビたちが気持ち良さそうに飛んでいる。一面に海が広がっているというわけではないが、海が見える。遠くにはヨットが浮かんでいる。東京オリンピックではヨットの競技会場になっていたそうだ。BBQの予約もしているので夕方また戻って来よう。 ビーチには歩いて行けるそうなので、貴重品をロッカーに預け出かけることにした。 ビーチ沿いは歩道が整備されていてこれぞ湘南という雰囲気だ。サーファー、ランニングする人、デッキに座って友人と楽しそうに語り合う人、読書をする人、皆それぞれの湘南時間を楽しんでいるようだ。東京とは全然空気感が違う。人々が過ごす時間の速度が違うように感じた。富士山と夕日のコラボレーションはとても美しかった。 宿に戻り、BBQの準備を始める。ビールを片手に、海鮮を網に並べる。湘南で海鮮バーベキューなんて絵になるなぁ。ホタテが蓋を開け、中がグツグツとしてきた。バターを入れて醤油を垂らすと、いい匂いが立ち上がる。熱々を口に運ぶ。ビールを飲む。最高だ！ 食事も落ち着いた頃、裏山からひぐらしが鳴いている声が聞こえてきた。とても風情があって贅沢な時間を過ごしているなと実感する。 建物にはシャワーしかないが、すぐ近くに"えのすぱ"という温泉施設もあるようだ。シャワーを浴びて煙を落とし、庭を見ながら1階でくつろいでいるとホストの弥五郎さんが帰ってきた。一緒に飲みながら色んな話をした。 弥五郎さんはこの建物のことについて教えてくれた。彼は世界中を旅した後ここに住むことを決めたらしい。建物は自身で設計したそうで、空間やデザインにものすごくこだわっているのだそう。日本の木材や自然素材を使用することで、人体や環境への影響も考慮しているらしい。また、日本の良い文化や質の良い材料を残したいとの思いで、日本の大工さんや伝統的な庭を造る庭師さんと共に、地元で100年前に使用されていた戸を再利用したり、元々この土地で使われていたと思われる江ノ島の石を使って現代風な竹垣や庭をつくったんだそう。建物は2019年に新築したばかりなのに、より良くしたいとのことで手を加え続けているらしく、いまだに完成していないと言っていた。 「貸し切り予約の無い時は、私自身が住んでいます。木に囲まれ庭の見える一階はいつまでも飽きのこないお気に入りの空間です。バーカウンターでは、知人と料理を作りながらお酒を飲み交わすこともあります。屋上はいつも心地よい風が吹いていて、BBQやホームシアターを楽しんでいます。海も近くてサーフィンにもすぐに行ける。何よりも静かで住みやすい環境です。この場所で暮らしていることに贅沢さを感じています。」 自慢の庭には地域の猫たちが良く遊びに来るそうで、建物の収益の一部は地域猫たちのために利用していることも教えてくれた。 旅先で知らない人とコミュニケーションを取るのはホテルでは味わえない体験だ。周辺のおすすめスポットについても教えてくれた。早朝の島内散策がおすすめのようで、今夜は早めに寝る事にした。 畳で寝るのは久しぶりだ。いつもはベッドだが久しぶりに布団を広げる。少し硬いかな。枕も低い気がする。眠れるかな。イグサの匂いを感じながら目を閉じる。気づけば翌朝を迎えていた。以外にもぐっすり眠れたようだ。肩こりもない。フローリングと違って、畳の程よい硬さが体にも良いそうだ。畳と布団の組み合わせも日本の文化のひとつだなと改めて感じた。 早朝の島内は凛としていて、すがすがしい気持ちになる。人はまだ誰もおらず、観光客でにぎわういつもの江ノ島とは違う表情をしている。日が昇る前はまだ涼しくて、江ノ島神社への階段も楽に上ることが出来た。途中、海を見下ろす丘の上から朝日を眺めたりしながら1時間ほどで島の裏側まで来た。岩場からは富士山が良く見える。ホストのおすすめ通りで朝の島内散策はとても良かった。 宿に戻り荷物を受け取ってチェックアウトすることにした。弥五郎さんとは顔を合わせなかったがまだ寝ているのだろうか。 彼がお勧めしてくれたもう一つのおすすめスポットで、朝からやっている食事処に向かう。こちらでは朝8時から新鮮な"漁師の朝ごはん"が食べられるのだそう。昨日渡った橋を駅の方に戻る。この時間になるとぽつりぽつりと観光客や釣り人達が江ノ島に向かってくるようだ。朝の海や富士山を見ながら、みんなと逆方向に向かうのも悪くない。 江ノ島は日帰り観光地のイメージが強かったが、夜や早朝の江ノ島はとても静かだった。静かな島の中に滞在するという特別感。東京からわずか1時間。想像以上に満喫できた。 今回は一人旅だったが、こちらの建物は一棟貸しもやっているようで、今度は仲間と貸し切りでこの建物を使ってみたいなと思った。いつもと違う雰囲気で研修のようなイベントにも良いかも知れない。サーフィンスクールの案内もしてくれるようで次回挑戦してみたい。鎌倉も近いしまだまだ見どころはたくさんありそうだ。ここを拠点に何日か連泊してみるのも良さそうだ。